[レポート]クロール/ウォーク/ラン: Kong と AWS を使用したクラウドへの移行 (sponsored by Kong) #PRT229 #reinvent
セッション
スピーカー:Marco Palladino セッションレベル:200 - Intermediate
動画本編
はじめに
AWSの年に一度の祭典 re:Invent 2022に参加してきました。 現地オフラインで Crawl/walk/run: Migrating to the cloud with Kong and AWS (sponsored by Kong) というセッションに参加してきました。
セッションの概要は以下となります。
概要
クラウドに移行してモノリスを安全に廃止することは、非常に困難な場合があります。組織は、多くの場合、クラウドで新しいサービスをモダナイズして構築している間、コンテナ化や従来の仮想マシンからの移行が不可能なレガシー モノリスをオンプレミスに残しています。このセッションでは、Kong Mesh と Kong Gateway を利用する方法を学びます。これにより、自分のペースでクラウドに柔軟に移行できます。この移行戦略では、Kong Mesh の機能を活用して、トラフィック ルーティング ポリシーで Amazon EKS をサポートし、サービスを段階的にクラウドに移行します。また、Kong と AWS のお客様の声もお聞きください。このプレゼンテーションは、AWS パートナーである Kong によって提供されます。
内容
- APIをビジネスのコアに据えた場合、明確なビジネスにおけるAPIビジョンが必要となってくる
- AWSもその大きな一例で、強いビジネス上のAPIビジョンを持っていたから、大きくビジネスが成長した
- 分離されたAPIはサイロ化を招く
- APIはセキュアで管理された状態でなくてはならない
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Kongは組織全体にまとまりのあるAPI戦略を提供する
- レガシープラットフォームからクラウドネイティブ環境へのマイグレーションを助長することができる
Wealth Platformを提供するVanguard社の事例
- 70-80%の重要なシステムをAWSに移行した
- 顧客へのサービス提供を加速するためにクラウドへの移行を実行した
- クラウドマイグレーションにあたって、従業員のスキルアップが必要だった
- テクノロジーだけでなく、マインドセットも学ぶ必要があった
- APIのIdentity Proxyの導入を検討していた
- Kongは外側の機能を変えることなく、内部のマイグレーションを実行していくことが可能だった
モノリシスなシステムをクラウド(AWS EKS)へマイグレーションするデモ
- モノリシスなサービスの一つのコンポーネント内のAPIが提供するビジネスロジックを取り除く必要がある
- それらを移行可能な状態にしてクラウドのサービスに埋め込む必要がある
- クライアントからのリクエストは変えずに、クラウド上のシステム(マイクロサービス)へリダイレクトしていく
Crawl (第一のフェーズ)
- Kong Konnectを導入
- オンプレミス環境でゲートウェイインスタンスを立ち上げ、APIリクエストがゲートウェイを経由するようにネットワークを構築する
- オンプレミス環境のセキュリティを強化(レート制限等のポリシー、認証の追加)
Walk (第二のフェーズ)
- Kong Meshを導入
- オンプレ環境とクラウド環境を1つのアプリケーションとして接続
- サービスとKong Meshの間の通信でmTLSを実装
Run (第三のフェーズ)
- メッシュルーティングポリシーを適用してマイクロサービスへ移行
- Kongのサービスメッシュポリシーを利用してトラフィックの一部のみをクラウド上のマイクロサービスに転送することができる
- 移行プロセス全体のリスクを軽減する戦略を導入
- シフトリフトするアプリケーションは一つに限らず多くのアプリケーションがあるかもしれない
- マイグレーションのための統一の手段を持つことは、シフトリストをより簡単にすることができる
- 実際の実装の前にどのように達成されるかのAPI戦略を持つことが必要
- 組織内のそれぞれのエンジニアがマイグレーションを実施するごとに、独自のプレイブックを都度構築するのではなく、KongのようなAPIプラットフォームを持つことが不可欠
まとめ
このセッションでは、APIで提供されているモノリスなオンプレミスアプリケーションからクラウドネイティブなマイクロサービスへのマイグレーションを、APIゲートウェイ統合サービスであるKongを活用して実施する方法について紹介していました。
セキュリティ機能を追加するとともに、安全で簡単な移行が実現できることを、事例とともに分かりやすく紹介されています。
本編の方では、デモも分かりやすく紹介されているので、ぜひご覧いただければと思います。